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TOPページ>目次>大型ヘッドとスイングの関連性に関する考察 昨今、ドライバーのヘッドは大型化の傾向をたどり、現在では460ccの規制ぎりぎりの体積のヘッドが広く市場に台頭してきている。以前は初心者が使用するというイメージの大きかった大型ヘッドは、現在トーナメントツアーでもタイガーウッズを初めとするトッププロにまで使用が広がっている。 では大型ヘッドにすることで何がメリットになるのだろうか。 勘違いしている人が大勢いるが、大型ヘッドにすることで、飛距離性能が向上すると理解することは明らかな間違いである。確かにやさしさが向上しミスヒットが少なくなる分、平均飛距離は向上するかもしれないが、物理的にいってもヘッドを大きくすればするほどボールに伝わるエネルギーのロスは大きくなる。 ビリヤードのボールを思い浮かべればイメージがつかめると思うが、ボールのような球形の物体に一番効率よくエネルギーを伝えることが出来るのは同じ形状、同じ質量のものなのである。だからこそビリヤードのボールが芯と芯で当たった時は、当てた手玉の運動エネルギーが余すことなく当たった球に伝達され、手玉は運動エネルギーが0になり、その場にとどまるのである。
そして慣性モーメントが大きくなるということ。慣性(力)とは、「止まっているものはいつまでも止まり続け、動いているものはいつまでも動き続けようとする力」と定義づけられているが、ゴルフにおける慣性モーメントとは、ヘッドの芯を外した時などに、ヘッドがローリングして方向性がぶれることが抑えられる働きがある。 なぜヘッドが大きくなると慣性モーメントが大きくなるのだろう。物体が大きければ大きいほど他からの力の影響を受けにくくなると理解するのは誤りである。物理学の最も一般的な法則 E=m×C2 で表されるとおり、Eは体積ではなく質量に比例するのであるから、体積が大きくても質量が変わらなければ、エネルギーも変わらない。 実際は、ヘッドが大きくなると、ヘッドの重心位置がヒールよりに移動するので、より後ろからボールを押す格好になり、横方向の力に対して影響が少なくなる為である。 以上のようにヘッドが大きくなってもそれだけで飛距離が伸びることは物理的には考えにくいのだが、飛距離を伸ばす手段としては、大型化したヘッドはシャフトを長尺にしやすいということぐらいだろう。事実2006年のマスターズでミケルソンがドライバーを長尺化して飛距離向上を図って来たことは有名な話である。 大型ヘッドにあったスイングとは では大型ヘッドにあったスイングとはどのようなものなのだろう。大型ヘッドは、トップが今までと同じ位置にあった場合、ダウンスイングでヘッドがローリングしづらい。つまりインパクトで開いて入ってきやすいのである。つまりインパクトでフェースをスクウェアにする為には、今までより手首を強く返すか、初めからフェースを閉じて使うしかないのである。 宮里藍プロのトップスイングを見たときに、フェースの向きに違和感を覚えた方も多いだろう。だが明らかにフェースが真上を向いているそのトップは、現在の大型ヘッドに適したスイングそのものなのである。つまりフェースをスクウェアに保つ為に手首のローテーションを大きく使ったのでは、方向性に難が出てきてしまう。従って現在は、多少ではあるがスイングの初めから終わりまでフェースをシャットに使うことが主流なのである。フェースをスイング中シャットに保つことによって、大型ヘッドの特性である、インパクト付近でフェースが開いてしまうことを防止できる。さらに手首のローテーションを最小限に抑えることによって、方向性をも向上させることができるのである。
試しに左手を思いっきりフックに握ってそのままトップまで持っていってほしい。トップでフェースの向きをチェックしてみると、宮里藍プロと同じフェースアングルになっているのがわかるはずだ。 ここで大事になってくるのがシャフトとの相性である。特に大型ヘッドに関しては、小さいヘッドの時よりもトルクの少ないものをチョイスする必要がある。トルクとはいわゆるシャフトのねじれ具合のことで、ねじれが大きいものだとやはりインパクトでフェースが開いて入ってきてしまう。しかしハードヒッターならまだしも、アベレージのスインガーにとっては、シャフトにはある程度のねじれも必要なので、各人の体力にあったトルクのものを選択するように心がけたい。
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